大阪府地域産材活用フォーラム

気になるQ&A

木材を使いたいけど、コストとかメンテナンスとかいろいろ気になることがある・・・。そんな疑問にお答えします。

木材を内装材として用いた場合、一般には高くなる傾向がありますが、木材の使用量や樹種を検討したり、地域材や間伐材、あるいは規格材を活用することで、コストを抑えることが可能です。
その上で、木がもたらすやわらかい雰囲気や肌ざわりを考慮したり、結露防止で室内環境を良くしたり、地球環境への効果や意義など、トータルに捉えることが必要でしょう。
木造設計する場合、採用する工法の違いで使用する木材の大きさや質が変わり、それに伴いコストが大きく違ってきます。そのため、計画段階から十分にコストを考慮する必要があります。
下表を見ると、同じ用途の比較的床面積の小さい木造建物では、他の構造と比べて単価が安くなる場合もあります。

■構造別の床面積と単価

出典:国土交通省「建築統計年報(H20年度)」


■節の多い間伐材などの活用
節の多い材は、節がないものよりも安価です。節があっても木の風合いを活かした使い方をすれば、コストを抑えられるとともに、利用者が木や森林の意義について考える、生きた教材にもなります。
■地域で一般に流通している材種や寸法の木材使用
地域で一般に流通している木材は、特注材に比べて単価が安く、入手もしやすいので、建設コストを抑えることができます。

木材の耐用年数は、樹種や周囲の環境、使用される部位や方位によって大きく異なります。木材を無造作に屋外に放置した場合、種類により異なりますが、数年から数十年で腐朽してしまいます。その原因は、木材を腐朽させる菌糸やシロアリなどによるものと、紫外線や塵芥などによるものがあります。この事を理解し、適切に対応することで、木材の寿命を大きく延ばすことができます。

木材を乾燥した状態に保つなど、湿度と温度を管理。状況によっては防腐剤処理を行う。

基礎の内側や束石周囲の土壌へ薬剤を撒いたり、木材表面への薬剤塗布などで、シロアリからの被害を予防する。

木材に保護塗料を塗布して紫外線を反射・吸収し、木材自体を保護する。

長持ちさせるには、設計・施工段階から腐朽菌やシロアリ、紫外線対策を考慮することが重要です。完成後、木材の劣化を防止するためには、日常の清掃や点検を実施しましょう。

デッキ等外部に木材を用いる場合は、雨がかりや紫外線の影響を避けるために、軒の出を大きくしたり、陽のあたる面に植栽を設けるなどの配慮が必要です。
屋内の水廻りに木材を用いる場合は、湿気に強い樹種を選び、塗料やワックスなどの保護を行います。

土台、柱の根元、床組へは防腐のための薬剤を塗布したり、屋根は雨漏りがないように雨水処理をしっかりする等の配慮が必要です。

木材の特徴や扱い方を関係者に十分理解してもらった上で、日々の清掃や手入れを行うことが必要です。
床に木を使った場合、無塗装品であれば水拭きで汚れを落とした後、乾拭きで水分を拭き取れば十分です。塗装品であれば掃除機で汚れを取り除き、乾拭きで水分を拭き取ります。ワックスがけは通常半年〜1年に1度、人の通りが多くて汚れやすい場所は2〜3ヶ月に1度行うことで、長持ちさせることができます。塗料には、無垢材の吸放湿性を損なわない自然素材のものもあります。